部分矯正を考えている方に、部分矯正をして失敗や後悔をしないで欲しいと思いこの記事を書きました。
私は、部分矯正をして見た目はキレイな歯並びになり満足していますが、噛み合わせがかなり悪くなり、顎がダルくなったり、頭痛がしたり、しまいには、エラが張ってきて顔が大きく丸くなってきたりと・・・正直不調が続いております。再度全体の矯正をするのか検討中です。
そうなると再び費用もかかりますし、もちろん期間もかかります・・・正直言って、二度手間です。
私みたいに時間もお金も無駄にしないようにと思い、部分矯正を考えている方や悩んでいる方に向けて、私の部分矯正の実体験談を詳しく書いていきたいと思います。
部分矯正が必ずしも悪いものではなく、矯正期間も短く、費用も比較的に安いので手が出しやすくメリットもありますが、歯並びによっては、向き不向きなどもありますので歯医者さんと要相談してから慎重に治療を進めていくのがおすすめです。
(※あくまでも、このブログで紹介するのは私の実体験や感想なので、人によって個人差などあると思いますので、1つの例として参考までにお読みください)
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部分矯正とは
部分矯正とは、前歯の上下6本ずつを治す矯正で、矯正の種類は、全体矯正と同じで「ワイヤー矯正」「裏側矯正」「マウスピース矯正」などから選ぶことが出来ます。
種類①ワイヤー矯正
1つ目は、歯の表側に「ブラケット」という装置を取り付け、ワイヤーを通して行う矯正です。
ワイヤー矯正は、従来からある一般的な矯正方法なので、一度はワイヤー矯正をしている方を見かけた事があるのではないでしょうか。
ワイヤー矯正メリット
- 値段が安い
- さまざまな歯並びに対応できる
ワイヤー矯正デメリット
- 矯正装置が目立ちやすい
- 装置による強い痛みが起こる(痛みの度合いは人によってさまざま)
- 硬い食べ物や粘りっけの強い食べ物が制限される場合もある
- 装置に食べカスなどが詰まり歯磨きがしにくい
ワイヤー矯正を考えている方で、できる限り矯正装置を目立ちにくくしたい方は、上の写真のように費用はやや高額になりますが、ブラケットの素材を変えることも出来ます。
そうすることで、透明や白色で目立ちにくくすることも可能です。
種類②裏側矯正
続いては、歯の表側ではなく裏側(舌側)にする裏側矯正です。
この裏側矯正は、表側につけるワイヤー矯正に比べて高い技術が必要になってきます。
私の場合は、上の歯はこの裏側矯正にしましたが、下の歯は裏側矯正が出来ないと歯医者さんに言われてしまいました・・・
(私の矯正の種類などは下記で詳しくお伝えしていこうと思います。)
表側のワイヤー矯正と比較したメリットとデメリットを記載しておきます。
裏側矯正メリット
- 矯正装置がほぼ見えない
裏側矯正デメリット
- 表側に比べて費用が高い
- 口腔内や舌を傷つける可能性あり
- 慣れるまでは喋りにくい
上の歯を目立ちにくい裏側矯正にして、下の歯を表側の矯正にする「ハーフリンガル」という矯正の種類もあります。
値段も全部を裏側矯正にするより安く出来て、喋りにくさも少しは軽減されます。
種類③マウスピース矯正
最後に、ブラケットやワイヤーを使わずに透明のマウスピースで行うマウスピース矯正です。
歯形を取り、治療段階によってマウスピースを交換していき徐々に少しづつ歯を動かしていきます。
マウスピース矯正メリット
- 透明で目立ちにくい
- 取り外しが自由に出来る
- 歯磨きもいつも通りに出来る
- 金属アレルギーでも矯正できる
- ワイヤーに比べて痛みが少ない
マウスピース矯正デメリット
- 対応できる歯並びに限りがある
- 長時間取り外しておくと効果が出ない
抜歯について
矯正する際に、悩むポイントである歯の抜歯についてですが・・・
絶対に闇雲に抜かないでください!!(抜歯が悪い事ではありません・・・必要であれば抜いた方が良いですが)
抜歯のポイントは適切な歯を抜く事と、自分の骨格や歯並びを考えて抜く事です。
抜歯について
- 【ワイヤー矯正】必要であれば抜歯
- 【裏側矯正】必要であれば抜歯
- 【マウスピース矯正】基本的には非抜歯
矯正する際に抜歯する歯は、小臼歯と言われる前から4番目か5番目かのどちらかの歯で、どちらかを抜いても小臼歯の役割として噛み合わせに大きな影響はないとされています。
(私の場合は下の前歯が少し重なって生えていたので下の前歯を抜きました・・・これはぜっっったいにダメ!!!)
抜歯をする際は、しっかりとどの歯を抜くのか歯医者さんと相談し、私のように前歯など、一般的な歯と違う歯を抜くと言われた際は、セカンドオピニオンで一度違う歯医者さんで本当にその歯を抜いていいのか確認してみるのもいいかもしれません。
抜歯の際に抜く歯
- 第ニ小臼歯(5番目の歯)
- 第一小臼歯(4番目の歯)
- 虫歯や歯周病など問題のある歯
- 過剰歯(通常より多く歯が生えている方)
健康な歯を抜くのは、できるだけ避けたい!!そう思う方もいらっしゃると思います。私もできる限る健康な歯を守りたいです!
ですが、非抜歯で矯正をしてしまうと、人によっては隙間のない所に歯を並べるので、口元が張ってしまったり、口元が前に出てしまったりするケースもあります・・・
せっかく、矯正してキレイな歯になったのに、口元が汚くなってしまっては元も子もありません・・・必ずしも抜歯が悪いわけではありません。
その逆もあり、口元がもともと貧相なのに、歯をたくさん抜いてしまうと、老けて見えてしまったり、げっそりとした印象になってしまったりする可能性もあります。
なので、抜歯は歯医者さんとよく話し合って、納得してから抜くようにしましょう!!一度失った歯は戻ってきません・・
(抜いてしまった私の前歯ももう戻ってきません・・・笑)
部分矯正|メリット
では、部分矯正を実際にしてみて感じたメリット2点を詳しく述べていきたいと思います。
もちろん、デメリットもあるのでメリットを読んだ後は、デメリットにも目を通してください。
費用が安い
まずは、部分矯正の1つ目のメリットは、費用が全体矯正に比べて安い事で手軽に出来る事です。
全体矯正の懸念ポイントは、やはり値段が高いことだと思います・・・ですが、部分矯正は費用が比較的安いので手が出しやすいのも最大のメリットだと思います。
期間が短い
続いては、全体矯正に比べて期間が短くて済む場合がほとんどです。
それはそうですよね!!部分矯正は、前歯上下6本ずつの矯正なので、全体矯正に比べると短時間で矯正が終わります。
人によっては期間などはさまざまですが、私の場合は全体矯正だと2年〜2.5年はかかると言われていた矯正が、部分矯正だと1年5ヶ月で終えました。
ですが、今思えば、後6ヶ月〜1年程、我慢するだけで全部の歯を矯正できたと考えると全体矯正をしていてもよかったのかもしれません。
部分矯正は、全体矯正をする際に、引っかかるポイント「費用」と「期間」を安く短く出来る、この2つ程しかメリットはありませんが、この2つのメリットかなり大きいメリットですよね。
部分矯正|デメリット
続いては、部分矯正のデメリットを述べていきたいと思います。
後戻りしやすい
部分矯正は、全体矯正よりも後戻りしやすいと聞いていましたが、私も実際に後戻りしやすいと思います。
矯正装置をつけていた期間と同じ期間、保定装置(マウスピース)をつけて置く必要があります。
私はもうすぐ矯正装置をつけていた期間(1年5ヶ月)と同じ期間保定装置をつけていますが、1日保定装置をつけずにいるとすぐに前歯が前に出てきます・・・いわゆる後戻りってヤツです。
歯を削る
部分矯正の場合、基本的には非抜歯での矯正になります。
歯を抜かずに歯をキレイに並べるのには、隙間を作る必要があります・・・隙間を抜歯以外の方法で作るためには歯と歯の間を削る必要があります。
歯と歯の間のエナメル層を削る必要があり、エナメル層の削る量はほんの少しで0.3~0.8mm程度で歯の健康にはほどんど影響しないと言われています。
私も歯をキレイに並べるために、色々な歯の間のエナメル層を削ったあとがあります・・・
(歯のクリーニングなどで他の歯医者さんに行くと必ず、奥の方の歯が小さいと言われます)
歯を削る事で歯は真っ直ぐに並びますが、歯と歯の間に小さな隙間ができてしまい、正直、見栄えはあまり良くないです・・・
全体矯正より完成度は低い
部分矯正は、やはり全体矯正よりは完成度はかなり低いです。
見た目重視なので、もちろん噛み合わせなどは完全無視なので、噛み合わせが改善することはありません!!
そして全体矯正に比べて動かす歯の本数が少ないので、思い通りの歯並びに近づいたけど完璧ではないパターンもあります。
噛み合わせなどは今のままで、今よりも歯並びの見た目をよくしたい!!そんな方には部分矯正はおすすめです。
eラインなども変わらないので、部分矯正自体で輪郭などが変わることはそこまでないと思います。
(私の場合は、部分矯正したことで噛み合わせが悪くなり食いしばりが酷くなり、顎の筋肉が発達し顔が丸くなってきました・・・悲しい)
私の部分矯正体験談
抜歯あり | 下の前歯1本 |
矯正種類 | 部分矯正(前歯上下6本ずつ) |
装置種類 | 上:裏側矯正/下:マウスピース矯正 |
期間 | 1年5ヶ月 |
保定装置 | 1年3ヶ月(現在進行形2021/3月現在) |
最後に私の部分矯正の実体験を書いていきたいと思います。
(※ここから先は、写真も実際のわたの歯の写真が出てきます・・・苦手でなければこのままお読みください)
↑こちらは、部分矯正が完了したわたしの歯の様子です!!!
(ちなみに、ホワイトニングも終えました!虫歯は大人になってからなったことありません!)
私は、上下の前歯6本ずつの部分矯正をする為に、下の歯の前歯を一本抜歯しました。
元々、私の歯並びは下の前歯が少し重なって並んでいて、上の歯は少し前に出ていました。
下の前歯(重なっている部分)を抜くと割とキレイに見えましたが・・・まだ少しガタつきが目立ちます。
(↑黒丸が気になっていた歯並びの部分)
そして、1年5ヶ月経って、部分矯正が完成した歯の写真がこちらです。
一見、キレイになったように見えますが・・・歯並び自体はキレイにはなりましたが、上の歯と下の歯が噛み合わなくなってしまいました・・
そして、上下の歯の中心線も揃わなくなりました・・・(冷静に考えると下の前歯一本抜いたから合わなくなるのは当たり前ですよね・・・)
前歯の抜歯は絶対におすすめしません!!!むしろ絶対にしないで!!!簡単に決めないで!!デメリットもちゃんと聞いて!!
(出来るなら、すこし前の自分に伝えたい!笑笑)
わたしのように前歯が少し重なっている程度は、矯正ですぐにキレイに治ると別の歯医者さんで教えていただきました。
前歯を抜いてしまうと噛み合わせが悪くなりますし、再度全体矯正をする場合もとっても困ります・・・
そして、歯を削って隙間を作って矯正していくので、歯の形が歪になり、歯のクリーニングで他の歯医者さんに行く際も歯の形が歪だと指摘されます・・・削る歯は、奥歯なので、歯医者などで大きく口を開かなければ見た目はほどんどわかりませんが、歯を削ると隙間が出来るので、歯の間をキチンと磨けなくなったりとデメリットがあります。
私の部分矯正の結果、歯の中心線が揃わなくなったり、歯の形が歪になったり、噛み合わせが悪くなったりと仕上がりに、個人差はあれど、全体矯正よりかは妥協が必要になりました。
そして、多少噛み合わせが深いので歯にも負担がかかってしまっています。
噛み合わせが悪いだけならまだしも、噛み合わせが悪いのが原因で、常に歯と歯がくっついている状態になり食いしばりが起こり、頭痛や歯にヒビが入ったり、顎の筋肉が発達して以前よりもエラが出てきて顔が大きくなりました。
最後に、部分矯正では抜歯もほとんどの場合しないので、顔の形や大きさが変わることもほとんどありません。
顔を横からみたeラインも変わることがありませんでした。
もちろん、部分矯正は短期間で矯正できて、費用も抑えられるのでメリットも充分ありますが、私の元の歯並びと部分矯正の相性があまり良くなかったのかもしれません。
部分矯正をする際は、本当に自分の歯並びは部分矯正で良いのか良く考える事をおすすめします。
部分矯正でよかった事
- 短時間で矯正できた
- 費用が抑えられた
部分矯正で悪かった事
- 前歯を抜歯したこと
- 歯を削ったので歯と歯の間に隙間ができた事
- 仕上がりに妥協が必要
- 噛み合わせが悪くなり食いしばりで顔が大きくなった
まとめ
全体矯正は「時間」も「お金」もかかるので、部分矯正で妥協しがちですが、歯は一生ものです。
後悔しない、失敗しない矯正方法を選ぶ事が大切です。
自分の歯並びや骨格に合う矯正方法を見極めて提案してくれる信用の出来る歯医者さんに治療して貰うのが一番です。
矯正相談は無料で行っている歯科も多いので、一件目で気軽に決めるのではなく何件か相談に行ってから慎重に決める事で、後悔や失敗のリスクを少しでも減らす事ができます。
キレイな歯になると自分に自信もつき笑顔もキレイになります。
私は、部分矯正をして以前よりも少しはキレイな歯並びになり、そして自分で決めた事なので後悔はしていません!!こうして、記事にも出来たし!!笑(超ポジティブに生きています。笑)
ですが、せっかくお金と時間を費やすので、完璧に自分の理想の歯並びや噛み合わせ、トラブルなく矯正できるように、この記事が矯正を考えている方の少しでもお役に立てればと思います!!